心理描写学研究所の目的

一人ぼっちの生徒が強がりをやめるには、学校生活のことを客観的に小説に書けばよい

はじめまして、立瀬マサキと申します。1990年生まれの27歳です。私は、ずっと以前から温めていた計画があり、2018年2月7日にブログを立ち上げました。どんな目的でこのブログを作ったのかを説明するために、まずは、もう十年以上も前になる私の高校生活のことについて述べさせていただきます。
私は、高校在学中に、暗い性格のためクラス内で誰とも親しい間柄を築けず、それによって一部の同級生からいじめの対象にされ、そのせいで高校を卒業するころには、社会に対する自信を失って、とうてい大学進学したり就職したりする気になれず、それでいて高校の同級生を見返すために作家になりたいという野望を募らせ、自室にこもって古今東西の名著を読み漁ったり、自作の小説を新人賞に応募したり、という生活をしていたところ、対外関係がなかったために、強迫性障害という身の回りの些細なことにこだわってしまう病を発症し、しかし、精神療法によってそれを克服したという、かいつまんで言うとそうした身の上の者なのです。
そうして、学校での孤独な体験をしたことと、小説を書く習慣を持ったことと、強迫性障害の克服に努力したこととが合わさり、私は、いじめ問題や引きこもり問題に一石を投じられそうなある発見をしたのです。 “心理描写学研究所の目的” の続きを読む

「いじめ図鑑」の提言

さらなるコンテンツ

さらに私は、「孤独図鑑」の延長上のコンテンツとして「いじめ図鑑」という企画を立てました。

これは、私自身がいじめをうけた際の状況や、教室の空気や、自らの心理描写や、加害者の言動と外面描写を、入念に小説に書き表した物を並べたコンテンツで、「孤独図鑑」と同じ要領で、やはり現在いじめ被害を受けている当事者の子が、悩みの核心を他人に打ち明けやすいようになる効果を期待したものです。 “「いじめ図鑑」の提言” の続きを読む

学校での孤独体験・いじめ被害体験募集フォーム

こちらの投稿フォームでは、「孤独図鑑」・「いじめ図鑑」の趣旨にご賛同いただけた方からの、学校での孤独体験談・いじめ被害体験談のご投稿をお願いしています。

特定の学校行事の名前に触れたり、メディアから「学校生活は友達をいっぱい作って楽しむべきだ」という意味の価値観に触れたり、クローゼットを整理していて、出身校の記念品を偶然見つけたりした時に、心の奥底からもう一人の自分のかすかな叫び声がして、胸がきしみ、恥ずかしさで胃の裏がカッと急騰する、日常生活にそんなご経験はありませんでしょうか? “学校での孤独体験・いじめ被害体験募集フォーム” の続きを読む

〈注意!〉いじめ図鑑のコンテンツを読む前に

〈注意!〉いじめ図鑑のコンテンツを読む前に

さてこれから、「いじめ図鑑」の記事を並べていきます。「いじめ図鑑の提言」で書いた通り、このカテゴリーには、私が学校内で同級生から一方的に侮辱を受けたのに何も反抗できなかった状況を、客観的に詳細に記した文章が並んでいます。

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【奥村進、山浦秀男の倨傲1】

【奥村進、山浦秀男の倨傲】

2005年11月11日埼玉県立芋水高等学校1年4組の生徒たちは6時限目に保健の授業を控えていた。朝のホームルーム中にクラス担任の城伸助より、「会議室にて後天性免疫不全症候群の病理を解説したドキュメンタリー映画の後半部を鑑賞する」という授業内容が語られた。 “【奥村進、山浦秀男の倨傲1】” の続きを読む

【奥村進、山浦秀男の倨傲2】

立瀬将樹が昼休みの間じゅう図書館で過ごしているとの噂を聞きつけた山浦秀男は、まぶたをやや吊り上げて目を見開き、法令線から上の頬の皮を頬骨の方へ寄らせて小高く盛り、それとともに上唇の引き上げられたすき間から歯列を覗かせる、という表情で、立瀬将樹に問いかけた。
「人生楽しい?」 “【奥村進、山浦秀男の倨傲2】” の続きを読む