【「孤独な生徒は昼休みの間じゅういたたまれない」の説明】

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前にも述べた通り、私がウィークデイの昼食にウイダーinゼリー二パックしか摂れない習慣は、悲しいかな満15歳2ヶ月から満17歳11ヶ月まで、三年一日の如くに同じでした。そうして、大多数の生徒にとっては食事を終えてもその後に続くのは、空の弁当箱を片付けて雑談を楽しむ時間であるわけで、私が一般の人に標準の利益を逃していることも、そのことを人に見られたくない気持ちなのも変わりないわけで、私はくる日もくる日も「同級生や、他の学級の生徒や、教師からの視線」というレーザー探知機が張り巡らされた校舎で、数十分にもわたる昼休みの余りをやり過ごさなければならなかったのです。このカテゴリーでは、【孤独な生徒は昼休みの間じゅういたたまれない】と題して、私が不遇な昼休みの空き時間を過ごした高校一年生の日々をデフォルメして、ダイジェスト形式にした連載を並べていきたいと思います。

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